【さわの日々.com】

普通のおばちゃんがやっている生活の工夫

受験の友 夏合宿はショック療法だった

受験の友 こんな風に我が家は受験を乗り越えました vol.8 勉強合宿

中学受験の夏合宿に参加させた理由


中学受験のために、娘が通っていた塾は「夏合宿」なるものがあり、これに参加させました。

4泊5日でホテルに缶詰めになり勉強するというものです。

 

正直、以前テレビで小学生の勉強合宿が映った時に、我が家その風景を馬鹿にしています。

どんな親が参加させるんだろう? 

その後、私たちがその親になろうとは思ってもみませんでした。

 

なぜ参加を決めたのか?

  1. 塾にお金を落とすため
  2. まわりの子どもの頑張りを見て、発奮してもらうため
  3. 親も少しのんびりしたい

 

この3.の理由なんてひどいものですね(^^;

また、1~3以外に、結果として実は子供を発奮させ机に向かわせる出来事がありました。これは最後に載せます。

 


1.塾にお金を落とすため

こうはっきり書くのもどうかと思いますが、文字の通りです。

ただでも6年から通塾し、日曜講座も途中でやめてしまいました。

塾への貢献度という点からは程遠いです。

 

せめて合宿に参加させるとなると、申し込み時点から先生も少し目にかけてくれるかという、本当に打算的な理由です。

 

きっと講師の先生は、自分のクラスの生徒、何人を合宿に参加させたかは評価ポイントなんだろうと想像します。

そうなると、合宿の申し込みを早く済ませると、その時点から先生は目をかけてくれるのでは・・・

という、当たっているか外れているかはわかりませんが、大人の事情を踏まえて出した結論です。

 


2.まわりの子どもの頑張りを見て、発奮してもらうため


中学受験は4年生からというのが一般的らしいです。

そして6年生になったら1日10時間という勉強をする子供もいるとか。

 

なのにうちの娘ときたら、苦手な教科はやらず、算数のわからない問題があるとギャーギャー言う。

何とかして勉強から逃げよう逃げようとする。

本好きは良いのですが、隠れて読書に励む。

 

自分から受験したいといったのにどういうこと?

 

やめていいんだよ、もうやめてしまいなさいと何度言ったことか・・・

そのたびに大げんか。

 

合宿に行って生活を共にすると、きっと周りのお子さんから、いつもの勉強方法や勉強時間の話題も出るはず。

それを見聞きして発奮してほしいというのも参加させた大きな理由です。

 


3.親も少しのんびりしたい

これについて書くと大ひんしゅくを買いそうですが、正直な気持ちです。

成績が伸びないイライラというよりは、自分の意志で始めた受験勉強なのに、真剣に取り組まない態度にストレスがマックス。

 

また娘は自室ではなく、ダイニングのテーブルで勉強をするスタイルです。

まさか子供が勉強している横で、ソファーに寝そべってテレビも見られません、それぐらいの自制心はあります。

 

仕事から解放される土日も、ずっと娘は家にいます。

そうなると、テレビを見るわけにもいかないし、だらだら過ごすことが悪いような気がします。

子供の見本にならなきゃ、と大人の勉強は読書だと宣言し、私はよく読書そしました。

3年分以上を読んだのではないでしょうか、かなりの量を読みました。

 

後から考えると、子どもも受験生という自覚に欠けていましたが、親も受験生の親としての自覚が足りなったのだと思います。

 


合宿でのできごと


たくさんの生徒が集まりますが、クラスは能力分けされています。

ホテルもランク分けされています。

 

成績上位の生徒が泊まるホテルはランクが高いのです。

参加した娘は、現地にてそれを痛感したようです。

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最後の夜にみんなでキャンプファイヤーをしたようです。

その時に自分は歩いて来たのに、バスでやってきた集団がいたらしく、なんかおかしい?と感じたとのこと。

 

単にキャンプファイヤーの会場からホテルが遠かっただけなのかもしれません。

でも不思議に思った娘はバスで来た子に

泊まっているホテルや、学習机、椅子のことなども聞いたそうです。

 

すると自分の泊まっているところと違う! と認識したようです。

 

そして帰宅後、塾で夏合宿に参加した生徒に、ホテルと机、椅子についてリサーチをかけました。

塾でも能力別にクラス分けされていますが、

自分より上位の環境>自分の環境>自分より下位の環境 

であり、同じ金額を払って参加しても、こんなに待遇が違うんだとショックだったようです。

 


平等ではない世界を知った娘

娘はその前年まで、夏や春の休みには子供対象の、体験体験イベントに参加するのが常でした。

泊まりでも一人で参加していました。

 

バス2台で行って別のホテルになったとしても、ランクが違うなんてもちろんありません。

隣のテントや寝袋に格差があるなんてこともありません。

しかしこの合宿は違いました。格差を目の当たりにして思うところがあったようです。

 

二度と中学受験のための合宿に参加することはないのですが、これから先のことを考えたのか、変わった気がします。

苦手な算数の復習、逃げの一手だった理科にも取り組むようになりました。

 

遅ればせながら行った各中学の文化祭では、自分から教室・図書館・トイレは必ず見ていました。

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 正直、これだけ意識が変わったのはびっくりです。

 夏合宿でのショック療法は、効きました!