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普通のおばちゃんがやっている生活の工夫

ハプスブルク展(国立西洋美術館)に行きました

日本・オーストリア友好150周年記念 ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史

上野は今、美術展が花盛り

芸術の秋、今年の秋、上野では主な特別展だけでも3つ。

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が実施されています。

 

11/4(祝)この中で、ハプスブルク展」に行きました。

 


混雑していたか?

頼りになるのは、美術館関係で働いた経験がある友人です。

並ぶのか不安でネットで調べましたが、そこまではない様子なのと、前売り券を入手していたため、9時45分着くように出発しました。

 

友人の分析では、

  • ゴッホもコートールドもやってるので、人は分散する。
  • 10時開館と勘違いしてる人は、絶対にいる。
  • 9時半から入場するので、まず並んでる人が続々入るので、いっとき入口付近がごちゃゴチャする。
  • 50〜100m未満の行列だと15分程度で落ち着く。

 

9時45分に到着したところ、チケット売り場には50人ほど並んでいましたが、スムーズにコインロッカーに荷物も預けて、入場できました。

さすが友人!

 

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音声ガイドが

入口で音声ガイドを借りて入場しました。

音声ガイドナレーターは女優の花總まりさん、声優の梅原裕一郎さん。

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花總まりさんは、舞台で何度かエリザベートを演じておられますが、宝塚時代にも演じておられます。

 

10年ほど前までは、ちょくちょく宝塚歌劇を観に行ってました。

実は、花總まりさんは、宝塚時代にも"エリザベート"そして"マリーアントワネット"を演じられています。

 

ちょうど結婚する直前に、私が最後に兵庫県宝塚大劇場でみたのが、雪組公演「エリザベート」でした。

トップスターである一路真輝さんの「さよなら公演」だったのですが、その時に観た花總まりさんの"エリザベート"の美しかったこと、そして気品もありました。

 

そして、出産後に初めて東京宝塚劇場で観たのが、宙組「ベルサイユのバラ」です。

そこで花總まりさんは"マリーアントワネット"を演じておられました。
女王としての貫禄と美貌、そして凛とした声、懐かしいです。

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この花總さんのナレーションを聴きながら、ハプスブルク展を観られるなんて幸せです。
長すぎる前置きでした。

 

 


3人の王妃

青いドレスの王女マルガリータテレサ 

私は、彼女に会いに行きました。

 

プラド美術館で「ラス・メニーナス」を見たのは、もう20年以上前です。

この絵の中心にいるのが、5歳のマルガリータテレサです。

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この頃のハプスブルク家は血を守るべきか近親婚を繰り返していました。

そして、この王女マルガリータも、5歳にして母の実弟である、オーストリアハプスブルク家のレオポルト1世の花嫁に決まっていたそうです。

叔父さんと結婚ですよ、今では考えられませんよね。


5歳といえば、この「ラス・メニーナス」の頃です。

 

そして、今回展示されている8歳のマルガリータテレサ。やはりベラクレスの作品です。

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この絵は何のために書かれたかというと、当時は写真などありませんから、レオポルト1世にこんなに美しく育っていますよ、とお知らせするため。

お見合い写真です。

 

青いベルベットのドレスは、近くでみると勢いのある粗いタッチです。
しかし少し離れてみるとその質感や量感がよく伝わってきます。


王女の目は何を見ているのか、この少女に思いを馳せながら眺めるてしまいました。

ちなみに彼女は15歳で結婚し、6人の子供を産み、21歳で亡くなったそうです。
夫婦仲が良く、幸せな結婚生活だったのは良かったなぁと心から思う次第です。

 


マリーアントワネット

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さすがに美しいです、そしてファッションリーダーというのがよくわかります。

この肖像画は結婚して間もなくの頃のもので、高く高く結い上げた流行りの髪形に、豪華なドレス。

 

この肖像画は、彼女の身を案じるマリア・テレジアのもとに送られたものです。

 

彼女も、またハプスブルク家の政略結婚の犠牲者です。
14歳で、ルイ16世に嫁ぎ、38歳で断頭台の梅雨に消えました。
この絵の彼女は、自分の将来をどのように思い描いていたのでしょうか。

 

エリザベート

ハプスブルク家、最後の皇妃です。

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エストなんて、私の腕より細い、20歳の肖像画だそうですが、本当に美しい!

その気品と美しさが見ている私にも伝わってきます。

 

彼女はハプスブルク家の若き皇帝フランツ・ヨーゼフ1世にに16歳の頃にひと目惚れされちゃったんです。

自由奔放に育った彼女は、「あの方を愛しています。でもあの方が皇帝でさえなければ…」とつぶやいたとか。

 

ここから悲劇のはじまりでした。
左腕のブレスレットには、夫であるフランツ・ヨーゼフの肖像画があります。
この頃は幸せだったんでしょうね。

最後は放浪の果てに暗殺されてしまいます。

 


 「ぴあ」を先に買えばよかった

今回は膨大な量の収集品が展示されています。これが、時代と人物を追うことにより楽しめる展示になっていました。

 

私は会場で、ぴあMOCK「ハプスブルクぴあ」を買いました。

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この本は読み物としても楽しいし、またこれから観に行くという人は、どこかで入手され流し読みでもいいので見ておくと、さらに楽しめると思います。

先に買って読んでおけばよかったと少し後悔しています。

 

昨日の帰りに金券ショップの前を通りかかると、「コートールド美術館展」のチケットが売っていました。

 

もちろん、買ってしまいました。また楽しみが増えました。

今年の秋は芸術に浸ってみます。