「セミファイナル」が怖い
なぜセミが苦手なのか?
虫が苦手な人が増えているそうですが、私もご多分にもれず苦手です。
この季節、私の大敵は「セミ」です。
実家の向かいは幼稚園でした。その桜の木にいつもセミが止まって鳴いていました。
男の子たちは虫かごをもってセミ取りに励んでいたのですが、あの鳴き声と、突然目の前に飛んでくるセミが苦手でした。
私が怖がるものだから、男の子がたくさんいる追いかけてきて差し出されたり。
弱って道にいる生きたセミを踏みつぶしてしまい、私が殺しちゃったんだと罪悪感にさいなまれることもしばしば。
原因はいろいろでしょうが、とにかく生理的にダメなんです...
先週は床に寝ている?落ちている?セミ、死んでいるのかなと思ったら、いきなり飛んできて「ギャー」と朝っぱらから叫んで家族に怒られました。
ブラウスから鳴き声が
今日、リビングで洗濯物を取り込みたたんでいたらブラウスの中から音がします。
テレビがついていたので、テレビの音かなと思い込みたかったのですが、「カナカナ」。
これってセミ? やばい、と反射的に隣の部屋へ移動。
もしドアを開けてセミが飛んでいたらと思うと、心臓はドキドキするし、頭はパニック状態。
娘が帰宅するまで外出しようかとも思いましたが、娘もセミが苦手。
でも一人より二人のほうが心強いし、いや娘に虫取り網を買ってきてもらうべきか、もうどうしていいやらわからず。
外出するにしても、財布はリビングだし、もしかしたらセミが怖いと思っているので鳴き声に聞こえたのかも。きっとそうだ、私の思い込みだと意を決してフローリングワイパーをもってリビングへ。
テレビの音は聞こえるけれど、セミの声は聞こえない、怖いと思ってるから幻聴。
絶対幻聴だったと、フローリングワイパーで服を少しつつくと「カナカナ」と聞こえる。もうパニック、どうしていいかわからず隣の部屋へ移動。
グーグル先生に、聞いてみようかと思ったけれど、スマホもリビングにある。
冷静に考えると、グーグル先生に聞いても、今この状況でどうしたらいいかなんて、きっと教えてもらえないだろうな...
どうしたらいいか、最初にセミの声を聴いてから30分以上たっている。
30分経って飛ばないということは、かなり弱っているのかもしれない。
必死に格闘しました
それならと帽子をかぶり、バスタオル2枚を持ってリビングへ。
まず、ベランダの扉を全開、室外機の暖かい空気は無視。
音の鳴る服の上にバスタオルを2枚並べて広げて、バスタオルの端をそっと服の下へ潜らせました。
バスタオルは分厚いからセミの感触は感じないはず、と両手を精一杯伸ばしバスタオルにくるんで、ベランダにすべてを投げて、扉を閉める。
1時間待って、ドアを10センチほどあけ、フローリングワイパーでバスタオルをつつきました。
声も聞こえないし、大丈夫と意を決してバスタオルを1枚ずつ持ち上げ慎重に振り、そして回収。
しかし、ヤツはこのブラウスの中にいるかもしれないと思うとブラウスは持ち上げることができません。
今もこの状態。怖いので網戸のうちから撮影。
週末までこのままだったら、夫に取り込んでもらおう、そして風で飛んでしまったら、それはそれでラッキーかもと良からぬことを考えている。
ドラマ「セミオトコ」
金曜の深夜に、テレビ朝日で「セミオトコ」というドラマをやっています。
数年間を土の中で過ごし、最後の7日を人間の姿で生きるセミの山田涼介くんと、木南晴夏ちゃんのひと夏のラブストーリです。
セミはずっと土の中で羽化を夢見て、7日間という短い時間を私たちの世界で生きる。
だから嫌うのもなぁと思っていたのですが、やはり受けつけません。
まだしばらく、セミファイナルは続きます、ブラウスの中にセミが入り込むなんて珍しいことですが、しばらくの間は部屋干しすることに決めました。