受験の友 こんな風に我が家は受験を乗り越えました vol.25 子どもの計画で「堺」観光
我が家の夫は単身赴任やら、長期出張やら忙しいです。
以前に大阪に長期出張をしていた時のこと、小5の夏休みに遊びに行きました。
堺といえば仁徳天皇陵
行ったからにはどこか観光もしたいです。そこで「堺」の観光を計画しました。
まず初日は、父親の部屋を整理した後、「堺市役所21階展望ロビー」から、仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)を見ました。
言わずと知れた「世界最大級の墓」です。近くに行くとその大きさや形がわからないのですが、この展望ルームからはとてもよく見えます。
実は関西の出身の私は、友人がこの近くに住んでいたことがあります。なので、このあたりは詳しいのです。
ということで、翌日は私がルートを考えて観光しようと考えていました。
ところが、娘からブーイングが起こりました。
「お父さんやお母さんがいつも決めるから、私はつまらない。」ありゃりゃ・・・
小学5年生、確かに自分でもやりたいよね・・・
じゃあ、自分で決めさせてやってもいいかなということで、翌日の観光はすべて娘に任せることにしました。
(私は何度も観光しているし、夫もまた休みの日に自由にみればいいのであっさり決まりました。)
娘は大張り切りです。
市役所の展望ルームにあった 堺市のマップやら、チンチン電車の路線図、各観光施設の案内などをもらって夜にルートを考えました。
親バカですが、娘が考えた観光を紹介します。
デジタルカメラも娘が持って、観光に出かけました。
子どもが作った『堺観光プラン』
1.「自転車博物館サイクルセンター」
自転車の部品で世界トップシェアのシマノは、ここにあります。
このシマノが作った財団によって運営されています。
自転車の歴史を学んだり、面白自転車体験ができます。
楽しくて、時間をとってしまいました。
2.「ザビエル公園」
たぶん、フランシスコ・ザビエルの文字にひかれて、選んだのだと思います。
ご存じの通り、フランシスコ・ザビエルは鹿児島に上陸しています。
ここは豪商の日比屋了慶の屋敷跡にあり、本名は「戎公園」です。
彼は、フランシスコ・ザビエルが堺に来た際に、布教活動を助けて手厚くもてなしたそうです。
3.「与謝野晶子の生家」跡
写真はありませんが、今では家はありません。道路脇に
「海こひし潮の遠鳴りかぞへつつ少女となりし父母の家」 の歌碑が立っています。
生家は、裕福な和菓子商だったことがうかがい知れます。
4.「千利休屋敷跡」
ここも写真はありません。
与謝野晶子の生家後のほど近くににあります。
屋敷跡には、椿の井戸が残っており、ひっそりとしていますが趣があります。
大人と違って、子どもは自分の感性だけで撮影しているもので、与謝野晶子の生家も千利休の屋敷も 跡地なもんで・・・ないのかもしれません。
5.堺七町① 「鉄砲鍛冶屋敷」
このあたりは堺の町屋です。
鉄砲鍛冶屋敷の面影を残す唯一のものだそうです。
偶然に、「鉄砲館」なる場所を見つけ入りました。
とても火縄銃についてとても詳しく説明をしてくださって、実際に火縄銃も持たせていただきました。
ずっしり重くて、これを実戦で使っていたなんてすごいわーと感心しきりです。
6.堺七町② 「水野鍛錬所」
前に、「住の江や 和泉の街の七まちの 鍛冶の音きく 菜の花の路」 与謝野晶子の歌碑があります。
大阪で唯一の刀鍛冶さんがいらっしゃいます。
昔ながらの、ふいごのある工場で日本刀や包丁を鍛えておられるそうです。
中を見学できなかったのが残念です。
(これも娘と一緒に写っている写真しかなくてスミマセン)
7.堺七町③ 「山口家住宅」
大坂夏の陣で堺の町は、豊臣方が火を放ち焼かれてしまいました。
山口家住宅はその直後に建てられた、江戸時代初期の建物です。広い間口といい、有力者のお屋敷だったのがわかります。
ボランティアガイドさんが詳しく説明をしてくださいました。
この写真の ”かまど” をみただけでも、裕福さが伝わってきます。
8.おみやげ 「香主堂」
お香が日本で最初に作られたのは「堺」だそうです。
今でもご主人が手作りされています。
金ぱく張りの「薫香處(どころ)」の看板は情緒に溢れます。
お店にブラッと入り、部屋に炊くお香とにおい袋を買いました。とても有名なお店だそうです。
9.「チンチン電車」
どうしてもチンチン電車に乗りたくて、車を置いたままチンチン電車に2駅ほど乗り、再び戻りました。
大人はやめたかったのですが、子どもにとってこれは欠かせなかったようです。
お昼は、宿院の「ちく満」でお蕎麦をいただきました。
しかし、夜は時間が押してスーパーでお惣菜を買って帰り、仮住まいのワンルームにて食べました。これが心残り・・・
小5にしては堺七町という渋い選択をしていて、ちょっと驚きました。
しかしやはり、子どもです。最初の自転車博物館で、時間を取られ過ぎました(笑)
最後のチンチン電車も、無理やり乗った感じです。
残念ながら「仁徳天皇陵」と「堺市文化館の アルフォンス・ミュシャ館」は外されてしまいました。
とりあえず、急ぎ足だったりもしましたが何とか行程を終了しました。
一夜で慌てて組んだスケジュールにしては、堺を満喫できました。